今年の季節性インフルエンザ感染症の流行について
いろいろと見通しのつかない昨今ですが今年の季節性インフルエンザ感染症が流行るかどうかについても議論があるようです。今年は南半球で季節性インフルエンザはさしたる流行は見られませんでした(南半球でも北半球と同様に冬に流行が起こります)。そこで今年の日本での流行もないのではと予想する人たちがいます。一方で昨年インフルエンザウィルス感染と同様に激減した小児のRSウィルス感染症(冬に多い)は今年の夏に季節外れの大流行がありました。
そうなると「今年の冬に果たして季節性インフルエンザは流行するのか?」ということになります。しかし新型コロナ感染症がこれほど繰り返し猛威を振るうことが予想できなかったように,インフルエンザ感染が結果的にどうなるかは誰にもわかりません。
確かなことは「もし流行したら」に備えることです。
さらには,もし新型コロナ感染症の第6波と季節性インフルエンザの同時流行の時期がかぶったらと想像を膨らませてみることです。新型コロナ感染症と季節性インフルエンザ感染症の同時感染が起こった場合,肺炎の重症化と長期化につながる可能性を示唆した論文もつい最近発表されています。https://www.nature.com/articles/s41598-021-00809-2
備えあれば憂いなし。
今年は特別な冬になりそうな予感があります。
できることはやってぜひ悔いのないようお過ごしください。
当院では11月1日よりインフルエンザワクチンの接種予約を行っております。
下記から予約ができますのでよろしければご検討ください。